基礎のひび割れは地震の影響?危険なクラックの見分け方と相談目安

地震のあとに家の基礎部分を見て「ひび割れがある」と気づき、不安になっている方は少なくありません。基礎は建物全体を支える最も重要な部分のひとつであり、ひび割れの状態によっては構造的な安全性に関わる可能性があります。一方で、基礎のひび割れは経年劣化やコンクリートの乾燥収縮によって生じるものも多く、すべてが地震の影響とは限りません。

この記事では、基礎のひび割れを見つけたときにまず確認すべきポイントと、危険度の見分け方、専門家に相談すべきタイミングについて解説します。

基礎のひび割れを見つけたら、まず確認したいこと

住宅の基礎に見つかったひび割れの幅を専用の測定具で確認している様子です。

基礎にひび割れを見つけた場合、慌てて自己判断で対処するのではなく、以下の点を落ち着いて確認することが大切です。

  • ひび割れの幅はどのくらいか(髪の毛程度か、指が入るほどか)
  • ひび割れの深さはあるか(表面だけか、内部まで達しているか)
  • ひび割れの向き(水平・垂直・斜め)
  • ひび割れの位置(基礎の立ち上がり部分か、換気口の周辺か、コーナー部分か)
  • 地震の前からあったものか、地震後に新しくできた・広がったものか

可能であれば写真を撮り、日付とあわせて記録しておくと、後日専門家に相談する際や保険申請を検討する際に役立ちます。

基礎のひび割れには「経年劣化によるもの」と「構造的に注意が必要なもの」がある

基礎のひび割れは大きく分けて、コンクリートの乾燥収縮や経年劣化によって生じる比較的軽微なものと、地震などの外力によって構造的な影響を受けた可能性があるものとに分けられます。ただし、見た目だけで両者を明確に区別することは難しく、専門家による調査が必要になるケースも多くあります。

ここでは一般的な目安として、注意が必要とされやすい特徴を紹介します。

ひび割れの幅・深さで見る目安

一般的には、ひび割れの幅が狭く(髪の毛程度)表面のみにとどまっている場合は、乾燥収縮によるヘアークラックであることが多いとされています。一方で、ひび割れの幅が広く、指が入るほどの隙間がある場合や、コンクリート内部の鉄筋が見えている場合は、構造的な影響を受けている可能性があるため注意が必要です。

ひび割れの向き・場所で見るチェックポイント

基礎の立ち上がり部分に対して斜めに走るひび割れや、コーナー部分・開口部(換気口など)周辺に集中しているひび割れは、建物にかかる力の偏りによって生じている場合があります。また、ひび割れが基礎の一部だけでなく複数箇所に連続して見られる場合も、部分的な劣化ではなく建物全体の変形が関係している可能性があるため、注意深く確認したいポイントです。

地震後に増えた・広がったひび割れは要注意

地震の前には気づかなかったひび割れが、地震後に新しく現れた場合や、以前からあったひび割れの幅が広がっている場合は、地震による影響を受けている可能性が考えられます。地震後に外壁のひび割れを見つけたら?危険度の見分け方と相談の目安でも触れていますが、外壁と基礎の両方にひび割れが見られる場合は、建物全体に何らかの力が加わったサインである可能性もあるため、あわせて確認しておくとよいでしょう。

基礎のひび割れは地震保険の対象になる?

地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は、火災保険では補償されず、地震保険で対応する部分となります。基礎のひび割れが地震によって生じたと認められる場合、建物の損害として地震保険の補償対象になる可能性がありますが、実際に補償の対象となるかどうかは、契約内容や損害の程度、認定基準によって異なります。すべてのひび割れが対象になるわけではない点には注意が必要です。

地震保険の補償内容や申請の流れについては、地震保険の概要と使用条件|補償内容や申請の流れを解説で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

なお、経年劣化と判断された場合は保険の対象外となることが一般的です。火災保険・地震保険とも、申請時に「対象外」と判断されるケースについては、火災保険の申請が対象外と言われた時に確認すべき5つのポイントと相談先も参考になります。

危険度が高いと感じたら専門家への相談を

専門家が住宅の基礎のひび割れを現地で調査している様子です。

基礎のひび割れが構造的な問題につながっているかどうかは、写真や見た目だけで判断することが難しく、最終的には建築士や住宅診断の専門家による現地調査が必要になります。特に以下のような状態が見られる場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

  • ひび割れの幅が広く、隙間に指が入る
  • ひび割れから水が染み出している、または白い結晶(エフロレッセンス)が見られる
  • 建物の傾きや、床・建具の不具合(ドアが閉まりにくいなど)を同時に感じる
  • 基礎だけでなく外壁や室内にも変化が見られる

こうした症状は、基礎だけでなく建物全体の状態を確認する必要があるサインとも考えられます。地震のあとは基礎以外にも屋根や外壁など、建物のさまざまな箇所に被害が出ていることがあるため、台風・大雨のあと確認したい住宅被害チェックリストと注意点も参考にしながら、家全体を一通り確認しておくと安心です。

放置するとどうなるか

基礎のひび割れを放置すると、そこから雨水が浸入し、内部の鉄筋が錆びて膨張することで、ひび割れがさらに拡大する場合があります。また、構造的な影響を受けているひび割れをそのままにしておくと、建物の耐震性能に影響が出る可能性も否定できません。「まだ様子を見よう」と先延ばしにするのではなく、気になる症状が見られた時点で早めに現地を確認してもらうことが、結果的に建物を長く保つことにつながります。

まとめ

基礎のひび割れは、幅や深さ、向き、発生した時期などによって危険度が大きく異なります。地震のあとに気づいたひび割れであっても、必ずしも構造的な問題とは限らず、逆に見た目が小さくても注意が必要なケースもあります。自己判断だけで済ませず、専門家による現地調査を受けたうえで、地震保険の適用可能性や必要な補修方法を確認していくことが、安全な住まいを維持するための第一歩です。

まずはご相談ください

地震後に外壁・屋根・基礎などに異変がある場合は、地震保険の確認も含めて住宅の状態をご相談ください。

株式会社日本住宅損害調査センターでは、東京・埼玉・千葉エリアを中心に、自然災害・経年劣化による住宅被害の無料現地調査を行い、火災保険・地震保険の確認から屋根修理・雨漏り修理・外壁修理まで一貫してご相談いただけます。強引な契約や虚偽の申請を勧めることは一切ありません。

0120-694-662(受付時間 9:00〜18:00)

無料調査・相談フォームはこちら

※保険金の支払いの可否・金額は、ご契約の保険内容や被害状況の審査結果によって異なります。必ず保険金が支払われることをお約束するものではありません。

※事実と異なる被害の報告や虚偽の申請につながる対応は行っておりません。